2011年3月5日土曜日

ニュウス

割りばし
間伐材なら森を育てる
1回使っただけで捨ててしまう割りばしは、もったいないとして、日本で使われる量が減っています。外食産業が何度も洗って使えるエコばしをとりいれたり、自分のはし(マイはし)を持ち歩く活動が広がったりしたことの影響とみられます。一方で、森を育てる途中で出る間伐材などを使った割りばしなら、林業を盛んにし森を育てることにつながる、と考える人もいます。割りばしから木材資源について考えてみましょう。


 切ることで光が入り木が成長

 一方、割りばしは環境によいとして、積極的に使おうとする人たちもいます。NPO法人「樹恩ネットワーク」(東京)の鹿住貴之さんはその一人。鹿住さんは「間伐材を使った割りばしなら、日本の森を育てることになる」といい、1998年からおもに大学の学生食堂を中心に「間伐材割りばし」を広めてきました。09年度は全国65大学の205店舗に1050万膳を届けました。

 間伐材とは、材木として使える立派な木を育てる途中で間引くために切り倒される木のことです。森は、木の成長とともに木と木の間隔をあけるように切り倒すことでよく成長します。スギやヒノキの場合、1ヘクタール当たり3000本ほどの苗木を植えますが、50〜60年間で2000〜2500本を間伐し、最終的に育った500〜1000本の木を切る「主伐」をします。

 ところが近年は間伐が思うように進みません。間伐した木を売っても、外国からの安い木材によって木の価格がおさえられ、間伐に必要な費用も払えないほどだからです。

  林野庁は山を守り、温暖化を防ぐためには、07年度からの6年間で330万ヘクタールの間伐が必要(年間55万ヘクタール) と判断し、今は国の補助金を使って間伐を集中的に進めています。

  間伐をしないと太い木が育たないばかりか、地面に日光が届かず下草が生えません。すると土砂が流れ出し、土砂災害の恐れも出てきます。

  鹿住さんは、最近では、間伐材だけでなく、よく育った木も使って割りばしを作り、「国産材割りばし」と呼んでいます。ただ、日本全体の割りばしに占める国産材割りばしの比率は3%未満とわずかです。

  鹿住さんは「国産材割りばしや、エコばしをただ使うだけでなく、はしを通して、自分が使う資源がどこからやってきているのか、その資源はこれからも使い続けることができるのかなどをぜひ考えてもらいたい」と話しています。


私の意見

この記事を読んで最初に思った事は間伐材をつかってわりばしをつくるんだったら、それはエコにも良いし、経済にも良い影響をあたえてるので、もっとつくればいいと思いました。だけど、日本で作られている割り箸の比率が3%未満とわかって、どこの国からこの木が輸入されているのか、それとその国でも間伐材を使っているのかを調べたくなりました。割り箸で使われなかった間伐材はどうなっているのかとおもいました。最後に使った割り箸はゴミとして捨てるんじゃなくて、ちゃんとリサイクルするべきじゃないかと思いました。先生はどう思いますか?

1 件のコメント:

  1. ももちゃん。

    長い記事をよく読んで、すばらしい!パチパチパチ!

    うーん、木をそんなに間引きするなんて、知りませんでした。
    日本の林業も思っている以上に大変なんですね。
    ああ見えても、日本の国土は70パーセントが山。森林を守っていかなきゃね。

    国産の割り箸率3%未満も、びっくりですね。
    日本の企業がインドネシアあたりの木を切りまくってオランウータンが住めなくなっている・・・・というような記事をずっとまえにどこかで聞いたような気がします。
    中国産割り箸が多いんでしょうか、やっぱり。

    いろいろ考えさせられる記事でした。

    リサイクルしようね、みんな!

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