2011年3月18日金曜日

比喩

考えていることも将来の夢もちがう三つ子だけど、姿形だけは三面鏡にうつしたみたいにそっくりだ。

ソファーに寝ころんだ教授。綿入れはんてんを着こんで、山のように布団をかけられている。

御札が、長い直線になるようにかさねてはられている。何本も縦横無尽に走る御札の線。それはまるで、闇雲に斬りつけられた刀傷の跡みたいだ。

まるで、血をぬったみたいに、ガラスはくもったまま。

巣の中で口をあけて待っているひな鳥に、えさをはこんでくる親鳥。ユーリの笑顔は、えさを見つけてよろこんでいる親鳥のよう....。

~名探偵夢水清志郎 事件ノート 卒業
 はやみねかおる

1 件のコメント:

  1. 刀傷の跡みたい
    血をぬったみたい

    って、ミステリー小説らしい比喩ですね~

    そして、ほかの三つはユーモラス。

    ミステリーだけどコメディっぽいところもある本なのかな~と思いました。

    食べ物の文も書いてみよう。

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